リハビリテーション科
私達は急性期から回復期に特化した医療の提供と、維持期まで一貫したリハビリサービスの提供、リハビリテーション医療の質の向上(技術、知識・速さ・効率性)を目指します。
当院のリハビリについて
当院では回診および多職種間カンファレンスを定期的に実施し、メディカルスタッフ間のきめの細かい連携を図り、包括的なチームアプローチを実施しています。
また南河内圏域の大腿骨頚部骨折・脳卒中地域連携クリティカルパスに参加し、地域での切れ目ないリハビリテーションの提供を目指しています。
介護保険サービスについて
療養を終えた患者さまが、退院後の在宅生活へスムーズに移行できるように介護保険サービス(通所リハビリ・訪問リハビリ)の提供を行っています。
お問い合わせ先
リハビリテーション科 受付 電話&FAX 072-367-2225 |
介護保険による在宅生活支援のためのリハビリテーション
主な対象疾患と治療法
脳血管疾患:くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、頭部外傷など
整形疾患:大腿骨頸部骨折、人工関節置換術、圧迫骨折、脊椎疾患など
神経内科疾患:パーキンソン病、脊髄小脳変性症など
内科疾患:肺炎後廃用症候群など
- 理学療法とは
医師の指示のもと理学療法士等が病気や怪我(外傷)などにより身体に障害を持った方に対し、主としてその基本的動作能力の回復を目的に、治療体操その他の運動(運動療法)、あるいは電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えること(物理療法)、日常生活活動訓練を行うことです。 - 作業療法とは
医師の指示のもと、身体または精神に障害のある方、もしくはそれが予測される方に対してその主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復・維持及び開発を促す作業活動を用いて行なう治療、訓練、指導及び援助をいいます。
主に巧緻性、ADL(日常生活動作)、上肢の運動機能、高次脳機能の向上を目的としたものです。日常活動の諸動作、仕事・遊びなど人間の生活全般に関わる諸活動を作業療法の「作業活動」と呼び、治療や援助もしくは指導の手段としています。 - 言語聴覚療法とは
医師の指示のもと、言語聴覚士が聴覚・嚥下・発声・構音の機能回復や獲得のための指導と訓練のお手伝いをします。
病気、事故による外傷や手術、発達上の問題によって、ことばによるコミュニケーションに問題が生じたり、食べ物の飲み込みに問題が起こることがあります。
普段、私たちが日常生活を送る上で欠かすことのできない、ものを聞き、声を出してことばとして相手につたえることに関わる障害、あるいは、飲み込むことに障害のある方々を対象として、これらの機能の獲得や改善、能力の回復と拡大を図り、よりよい日常生活を送ることができるよう支援することが言語聴覚療法です。
チームアプローチの実践
さまざまな専門職スタッフが社会復帰・在宅復帰を支援します
当院では多職種によるカンファレンスで患者さまの目標を設定し、その達成に向けてそれぞれの専門職スタッフがさまざまな取組みを行っています。
- 入棟カンファレンス(入棟時)
患者さまの状態や入棟までの経緯をチームで確認・共有し、今後の目標を設定する。 - リハビリ回診・病棟カンファレンス(週1回)
リハビリの進捗や患者さまの状態を把握する。また、それぞれの専門職スタッフからの視点で評価する。 - リハビリ栄養カンファレンス(週1回)
栄養状態の把握とリハビリ活動量に合わせた食事提供・栄養補給方法について検討する。 - 退院前カンファレンス(退院時)
退院後の生活環境調整・必要な介護サービスについてケアマネージャーなどの在宅チームと一緒に検討・決定する。
スタッフ紹介
医師名 |
髙 誠治郎(たか せいじろう) |
役 職 | 部長 |
資 格 |
日本整形外科学会専門医 |
医師名 | 白川 武志(しらかわ たけし) |
資 格 | 日本脳神経外科学会認定専門医 |
医師名 | 上田 徹(うえた とおる) |
医師名 |
稲瀨 正彦(いなせ まさひこ) |
医師名 |
久富 真穂(ひさとみ まほ) |
スタッフ数 理学療法士 40名 作業療法士 19名 言語聴覚士 14名 計 73名
(2024年4月現在)
当院の医療設備
介護保険による在宅生活支援のためのリハビリテーション
ウェルウォークは藤田医科大学とトヨタ自動車で開発したリハビリテーション支援ロボットで、脳卒中などによる下肢麻痺のリハビリテーション支援を目的としたものです。
患者さまに合わせた難易度の調整や歩行状態を大型モニターで映し出すフィードバック機能などを備え、運動学習理論に基づいたリハビリテーションを提供します。ウェルウォークは安全を考慮しつつ、最小限の補助で患者さまにとって能動的かつ自立的な練習を可能にします。また早期より自然な歩き方を意識した歩行練習が可能であり、一日も早い歩行の自立を目指すことが出来ます。当院では研修を修了した専門スタッフの医師や理学療法士(PT)がチームで指導にあたり、患者さまの状態に適時合わせた練習を行っています。
随意運動介助型電気刺激装置
治療器側からの一方的な電気刺激で治療を行うこれまでの低周波治療器とは異なり、装着した患者様の脳から麻痺部に発信されるわずかな運動指令を読み取り、それに合わせた適切な電気刺激を出力して動きをサポートすることが可能です。非麻痺側の動きを検知し麻痺側に同じような運動をもたらすことや、歩行センサを装着することで歩行の立脚期に足関節背屈を促すことも可能となります。
体成分分析装置(インボディ)
細胞の電気抵抗の違いから、部位別水分量を測定し水分管理・浮腫の評価が可能。又、骨格筋量の測定も可能で筋量の減少を栄養状態の評価に活用。他にもミネラル・脂肪の測定も可能です。リハビリ効果を最大限に発揮するために、活動量や体の状態を正確に評価し適切な栄養補給の提案を行います。
HAL 自立支援用下肢タイプ Pro
HAL® (Hybrid Assistive Limb®)は 装着者の「動きたい」という脳からの信号を皮膚表面に貼り付けた電極を通して “生体電位信号” として読み取り、 それに応じて動作のアシストする着用型ロボットです。
歩行が不安定になった方により安全に、自分の思うように足を動かせる感覚を感じていただきながら、運動学習を促し立ち上がりや歩行の改善を図ります。
新館1階のリハビリテーションセンターは、理学療法スペース[約344m2]、作業療法スペース(ADL室、個室、防塵室含む)[約195m2]、言語聴覚室(個室・集団室)[約70m2]から構成されています。
理学療法部門(約344m2)
広々とした明るいフロアです。
患者さまの状態に応じて、様々なリハビリを行います。
作業療法部門(約)195m2/ADL室・個別療法室・防塵室含む)
2DKのマンションをそのまま再現した部屋で退院後の生活環境を想定した訓練を行います。
身の回りの日常動作などの練習を行います。
言語聴覚部門(約70m2/個別療法室4室・集団療法室1室)
言語聴覚室として個室4室、集団療法室1室が設置されています。
主に言葉を発する訓練や食べ物を飲み込む訓練を行います。
施設基準等
- 脳血管疾患等リハビリテーション(1)、運動器リハビリテーション(1)
- 大阪府医療人キャリアセンターリハビリテーション科コース協力施設