地域に根ざした医療連携の取組み
当院が位置する大阪狭山市を含むこの南河内圏域において、より安心して生活できる医療体制づくりを目指して、行政機関や他医療機関と連携しながら、下記のような取り組みを行っております。
地域包括ケア体制推進事業への協力(平成23年度〜)
平成22年度まで大阪府の高齢者予防・地域リハビリテーション推進事業に[地域リハ支援センター]として共に活動してきました。
今年度大阪府の事業名称変更により、地域包括ケア体制推進事業となりましたが、当院は引き続き地域のリハビリテーションの中心病院として、市町村が実施する介護予防事業への支援(介護予防市町村支援事業)や、地域包括支援センターの機能強化及び医療と介護の連携体制の整備促進(地域包括ケア連携推進事業)を中心に協力体制を維持してまいります。
活動内容
リハビリテーション医療は、障害のある人が社会や家族の一員として役割を持ってその人らしい生活が出来るようになることを目的としています。病気になってしまった時から「生活」を考えて、リハビリテーションを受けながら自立した生活を目指していくこととなります。
南河内圏域では、地域の中でどの病院に行っても患者さまに安心して治療およびリハビリテーションが受けていただけるようなリハビリテーション医療の提供を目指しています。
今までは患者さまが病院を替わるとご本人の情報が正確に伝わらなかったり、継続してフォローすることがなかなか出来ませんでした。
今後、患者さまの同意を得て地域連携クリティカルパスの仕組みを利用すると、地域の中で患者さまの情報を共有し、在宅でのかかりつけ医まで切れ目のないフォロー体制が可能となります。
平成20年度
- 南河内圏域脳卒中クリティカルパス第1号の作成
- 運用のための検討
平成21年度
- パス第1号の改訂作業
- パス運用マニュアル作成
- 初回情報シート改訂
- 回復期連携医療機関情報作成
平成22年度
- 改訂パスの内容充実
- 脳卒中地域連携ロゴマーク作成
- 連携ポスター作製)
- 地域広報活動(フォーラム開催)
脳卒中地域連携ロゴマーク作成
突然の発症(暗黒)をグレーの部分で表現。
中央部は人の心と体、上部の赤い部分は頭部を表現し、太陽、希望を表す。まっすぐに立ち上がる自身を表現している。
南河内圏域卒中地域連携パス
脳卒中クリティカルパス小委員会メンバー
さくら会病院理事長(委員長)、明治橋病院脳神経外科部長、島田病院長、 城山病院脳脊髄センター長、近畿大学病院脳神経外科教授、樫本病院長、 寺元記念病院長、 大阪南医療センター脳神経外科部長、松原市医師会理事、藤井寺市医師会理事、 羽曳野市医師会理事、南河内歯科医師会副会長、 富田林医師会長、河内長野市医師会理事、 大阪狭山市医師会副会長、藤井寺保健所、富田林保健所長
脳卒中地域連携クリティカルパス小委員会実務者会議メンバー
明治橋病院、城山病院、島田病院、樫本病院、近畿大学付属病院、大阪南医療センター、 さくら会病院(主催)、寺元記念病院、日野病院、八尾はぁとふる病院、 いぶきの病院、 恒進会病院、青葉丘病院、藤井寺保健所、富田林保健所
太子町高齢介護予防事業(お達者トレーニング・地域元気ぐんぐんトレーニング)への協力
運動を中心に栄養・口腔プログラムを実施しており、地域リハ支援センターとしてリハビリテーションスタッフを派遣しています。
場所 太子町福祉センター
問い合わせ 0721-98-5538 (太子町役場福祉室高齢介護係)
大阪狭山市・堺市美原区歯科医師会との連携
当院では、歯科の標榜科はありませんが、平成25年4月より大阪狭山市・堺市美原区歯科医師会と連携しており、入院中の歯科治療が可能になりました。入院中に虫歯や歯周病、義歯が合わないなど、口腔内に問題が起こった際には、主治医の指示で、病棟専属歯科衛生士が口腔内審査を行います。歯科治療の必要性がある場合は、早期に大阪狭山市・堺市美原区歯科医師に連絡をし、訪問歯科受診の手続きを行っています。